【介護の仕事21年で見えてきたこと】

わたしは高校卒業後に資格を取得して高齢者介護を5年、障害者支援を15年以上、現場で働いてきました。

高齢者介護は当時「サービスの質」で評価され、「ありがとう」という言葉に支えられ従事してきました。障害者介助は経験することも奪われてきた当事者の声を聞き、やりたいことを一緒に考え、引き出して介助する。同じ福祉・介護の仕事でもアプローチが異なります。

高齢者介護も障害者介助の仕事もとてもやりがいのあるものでした。

目の前の方をサポートする一方で、社会が障害者が暮らしやすいものになっていないのではないか、排除されたり差別されたりしているのではないか、という問題意識も生まれました。

そこから、障害者の権利を守るためのデモを当事者の方たちと一緒に行うなど、社会活動を行うようになり、そういった活動が「障害者差別解消法」の制定につながっていきました。

東日本大震災の時には、当事者の方と一緒に被災地を訪れました。避難所にバリアフリーのトイレがあるか、ないなら設置しなければいけないなど改善を訴え、震災時の障害当事者への対応が更新されていきました。 

そんな貴重な経験から、わたしは介護や障害者支援はやりがいのある尊い仕事だと思っていますが、あまりにも低賃金、そして労働環境が過酷です。ヘルパーさんが定着しないので、残ったヘルパーさんがさらに大変になるという悪循環です。 

れいわ新選組は介護従事者の給与を月10万円引き上げることを政策として掲げています。

処遇をぐっと上げることで、介護の現場で働きたい人が増え、福祉の質を高めることができると思っています。

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